bpとオマーン、「世界最高水準」の再生可能エネルギーとグリーン水素の開発を計画

bpとオマーン、「世界最高水準」の再生可能エネルギーとグリーン水素の開発を計画

1月17日、エネルギー大手bpはオマーンのエネルギー鉱物資源省と新たなパートナーシップを結び、2030年までにオマーンで「世界トップクラス」の規模の再生可能エネルギーとグリーン水素の開発を検討することを発表した。

bp社は、まず8,000km2の土地から太陽光と風力のデータを取得し、評価することから始める。このデータの評価により、オマーン政府がこの地域における将来の再生可能エネルギーハブの開発を承認するための支援を行う。

同社によると、再生可能エネルギー資源は、国内および世界の輸出市場向けのグリーン水素開発のための再生可能エネルギーを供給する可能性がある。

この合意により、bp社とオマーンは、再生可能エネルギー戦略、規制、再生可能エネルギーハブの設立、地元の労働力の開発と再教育など、さまざまな分野で提携する方法を検討することになる。

今回の新たなパートナーシップは、オマーンにおける同社のビジネスの進化を意味し、開発した再生可能エネルギー発電能力を拡大し、水素の分野で早期に地位を確立するという同社の戦略に沿ったものである。また本発表は、オマーンの2040年ビジョンに向けた重要な一歩であり、同国が低炭素エネルギーの主要拠点となる好機でもある。

bpは2020年に、bpを石油会社から総合エネルギー企業へと転換させることを目的とした「エネルギー転換戦略」を開始した。2021年、bpはオマーンにおける水素産業を促進するため、オマーンの国家水素アライアンスに参加し、同国におけるbpのロードマップを策定するためのネットゼロ・タスクフォースを立ち上げた。

【参照ページ】
(原文)bp and Oman form strategic partnership to progress significant renewable energy and hydrogen development
(日本語訳)bpとオマーン、「世界最高水準」の再生可能エネルギーとグリーン水素の開発を計画

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る