2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を宣言した企業は国内では80社であり、世界的にも開示の意向が進んでいる。また、2024年から適用が開始になったISSB基準においても、今後TNFDを継承した開示基準の発行が検討されている。加えて、CDPも質問書の内容を気候変動と生物多様性と統合し、生物多様性についてはTNFDを参照するとしている。改めてTNFDへの理解を深め早期に対応しておく必要があるだろう。
TNFDとは
TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)とは、事業による「自然資本」への影響などを情報開示する際に必要なフレームワークだ(2023年9月発行)。TNFDもTCFD同様に「財務情報」に関連した情報の開示を求めている
事業活動が直接的または間接的に自然環境に悪影響を及ぼしてしまうと、企業・事業者自身も評判の低下や法的措置、経済的損失を通じて、負の影響を被る結果をもたらす可能性もある。一方で、リスクの把握と整理を徹底した上で事業活動を行うことで、ステークホルダーに事業活動への理解を深めることにつながる。
以降のコンテンツは無料会員登録を行うと閲覧可能になります。無料会員登録を行う
すでに登録済みの方はログイン画面へ