自動車用燃料へのバイオエタノール導入拡大に向けた課題検討

11月11日、資源エネルギー庁は、ガソリンへのバイオエタノール導入拡大の必要性と課題について審議を進めた。現在、ガソリンの需要は2004年度をピークに減少しており、電気自動車(EV)の導入拡大や燃費の向上が進んでいる。しかし、GHG排出削減のため、バイオエタノールの導入拡大が重要とされる。

バイオエタノールは、トウモロコシやサトウキビから発酵で製造され、ガソリンに混合して使用される。日本では、石油精製事業者に対してガソリンにバイオエタノールを利用することが義務付けられており、ETBE(エチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)混合が実施されている。バイオエタノール導入を拡大するには、調達ポテンシャル、混合方法、供給インフラなどの課題に対応する必要がある。

また、合成燃料(e-fuel)の商用化が2030年代に見込まれる中で、バイオ燃料と合成燃料の両方を活用して、液体燃料のカーボンニュートラル化を目指す取り組みが求められている。


(原文)自動車用燃料(ガソリン)への バイオエタノールの導入拡大について

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