UNEP FI、気候変動物理的リスクの不動産価値影響レポートを公表

unep_logo

8月16日、国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)は不動産市場が気候変動の物理的な影響によるリスクをどの程度織り込んでいるかを調査した新しい報告書を発表した。

本報告書は、UNEP FIと、パートナーであるレディング大学ヘンリービジネススクール(英国)およびヨーク大学シューリッヒビジネススクールのブルックフィールド不動産・インフラセンター(カナダ)と共同で作成された。

研究者たちは、近年の異常気象や海面上昇に伴う価値や価格の変化、市場行動の変化についての実証的な知見を得るため、公表されている文献を調査。

報告書では気候変動がどの程度資産化されているかは不明であるとしつつも、資金調達リスク(貸し手のリスクプレミアムや保険加入者の懸念を通じて)や資本化(流動性の低下を通じて)が不動産の価格や価値に影響を与える可能性を示唆した。

【参照ページ】
(原文)NEW REPORT EXAMINES HOW REAL ESTATE MARKETS RESPOND TO PHYSICAL IMPACTS OF CLIMATE RISK
(日本語訳)新レポートでは、不動産市場が気候リスクの物理的影響にどのように対応するかを検証しています。

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. 2025-11-6

    ISSB、国際的なサステナビリティ開示の「グローバル・パスポート」構想を発表

    10月30日、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)は、ロンドンで開催された「IFRSサステナ…
  3. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る