シティ、S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンス、および経営コンサルティング会社のオリバー・ワイマンは、低炭素経済への移行による信用リスクへの影響を評価・報告するために、シティがS&Pグローバル/オリバー・ワイマンの「クライメイト・クレジット・アナリティクス」ソリューションを採用したことを発表した。
シティによると、今回の契約の主な目的は、気候関連のストレステストの実施をサポートする。ECB・Bank of England・Monetary Authority of Singaporeなど、世界の複数の規制当局は気候関連のストレステストを直近開始した。これは、物理的気候リスクおよび移行気候リスクに対する金融システムの最大手銀行のエクスポージャーの評価を目的としている。
シティ・グローバル・データ・インサイト部門の責任者であるリチャード・ウェブリー氏によると、このソリューションは、企業の情報開示のために正確な気候データを求めるニーズの高まりに応えるのにも役立つという。
S&P Global MIとオリバー・ワイマンは、金融機関や企業が気候変動が取引先や投資先の信用力にどのような影響を与えるかを評価できるようにすることを目的として、2021年6月にClimate Credit Analyticsを発表した。このソリューションは、世界経済のすべての非金融セクターに属する160万社以上の企業をカバーしており、航空会社、自動車製造、石油・ガス、発電などの排出量の多いセクターに特化したモデルも含まれている。
【参照ページ】
(原文)Citi Selects S&P Global and Oliver Wyman’s Climate Credit Analytics for Enhanced Global Climate Stress-Testing and ESG Reporting Initiatives
(日本語訳)シティ、S&P / オリバー・ワイマンのソリューションを気候変動ストレステストとESGレポーティングに活用