米国最大級のエネルギー持株会社であるデューク・エナジー社は、クリーン・エネルギー・アクション・プラン拡大の一環として、2035年までの石炭からの完全撤退という新たな目標と、スコープ2および一部のスコープ3排出量の2050年ネット・ゼロという新たな計画を発表した。
同社は、石炭から完全に撤退する前の2030年までに、石炭で発電されたエネルギーの総発電量5%以下を目標としていると述べている。
デューク社の2050年ネット・ゼロ目標も拡大し、再販目的で購入した電力、発電に使用した化石燃料の調達、電気事業で自社使用するために購入した電力からの排出も含まれるようになっている。また、天然ガス事業では、購入したガスに関連する上流のメタンおよび炭素の排出と、顧客の消費に伴う下流の炭素の排出もネット・ゼロ目標に加えた。
同社は、すでに発電時の排出量を2005年比で44%削減しており、2030年までに発電時の排出量を少なくとも50%削減、2050年までのネット・ゼロ及び2030年までにメタン排出量ネット・ゼロという目標の達成に向けて順調に進んでいると述べている。
デューク・エナジー社では、今後数ヶ月の間に優先順位をつけたスコープ3のカテゴリーに関連する排出量を決定し、その後、これらの排出量を削減するために長期的にどのような行動をとるべきかを明らかにする予定だ。
【参照ページ】
(原文)Duke Energy expands clean energy action plan
(日本語訳)デューク・エナジー、石炭からの撤退を計画。ネット・ゼロ目標にスコープ3を追加