上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に関しても、情報開示を進める考え方が広がりつつある。ここでは、ウェルビーイングの概念と要素、人的資本経営との関係、そして具体的な取り組み事例と開示におけるポイントについて紹介する。
ウェルビーイングの概要
2024年版の世界の幸福度ランキングでは、日本は51となり、去年から4ランクダウンとなった。BBC放送によると、日本だけでなく欧米諸国でも、若者の平均幸福度が低下していることが明らかになっている。仕事は人生の主要な面の一つであることを考えると、ウェルビーイング経営が今の社会にますます必要になってきている。
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執筆者紹介
マルティネス リリアナ (ESG Journal 専属ライター) サステナビリティ学修士。シンクタンクにて海洋・大気環境に関する政策の策定支援を行う。国際海事機関(IMO)ではTechnical Advisorとして国際議論への参加経験を積み、その後、気候変動課題を中心に企業向けにコンサルティングを行う。非財務情報開示フレームワークからサステナビリティの国際動向まで幅広くコラムやホワイトペーパーで解説。 |