人的資本経営とは?事例から学ぶ実践のポイントを改めてチェック

人的資本経営では、「人材」はただのコストではなく、企業のサステナビリティに欠かせない資産のひとつとして捉えられる。人的資本経営の実践には従前のような要員計画に基づいた管理的側面からだけではなく、人材エンゲージメント(満足度や働く意義)等ステークホルダーの視点も考慮に入れる必要がある。国外では、人的資本経営の重要性への期待が高まりつつあり、日本でも2023年3月決算から人的資本の開示も義務化されたことは記憶に新しい(有価証券報告書を発行する大手企業4000社が対象)。本記事では、改めて人的資本経営の実践のポイントを整理しつつ、国内事例を紹介する。

人的資本経営とは

人的資本に関する情報は、企業の将来性を判断する指標として、ますます多くの投資家等ステークホルダーが情報開示を企業に要請するようになっている。そのため企業は、「人材=コスト・資源」という従来の考え方ではなく「人材=投資対象の資本」として捉え直し、人材の価値を引き出す経営スタイルにシフトする必要がある。


以降のコンテンツは無料会員登録を行うと閲覧可能になります。無料会員登録を行う

すでに登録済みの方はログイン画面へ

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…
  2. 2025-5-14

    環境省、「生物多様性見える化システム」試行運用を開始

    4月21日、環境省は「生物多様性国家戦略2023-2030」に基づき、「生物多様性見える化システム…
  3. 2025-5-13

    米州開発銀行とIFRS財団、ラテンアメリカ・カリブ諸国でサステナビリティ開示基準の導入推進へ

    4月23日、米州開発銀行(IDB)、IDBインベスト、およびIFRS財団は、ラテンアメリカおよびカ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る