TNFDが提唱するLEAPアプローチについてポイントを紹介。

TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)は、企業活動による自然資本や生物多様性への影響や依存を把握し、リスクと機会に関する情報開示ができるようフレームワークを作成している。2023年9月18日にTNFD最終提言v1.0版が発行されたため、今後は国際的な企業による自然資本に関する情報開示が一層進むだろう。

TNFDが提唱するフレームワークにおいて、自然資本への影響をはかるために、LEAPアプローチという評価方法が紹介されている。TCFD同様、本格的に自然資本に関する情報開示への要請が高まり制度化する前に、TNFDの評価方法に関する理解を深めておくとよいだろう。

TNFDおよびLEAPアプローチとは

TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)とは、業績に影響を及ぼし得る「自然資本」について、企業や金融機関が情報開示する際に必要な、枠組みを構築するための組織、またはそのフレームワークのことを指す。日本語では「自然関連財務情報開示タスクフォース」と訳される。


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