CSRDは、欧州内ステナビリティ報告を標準化する制度であり、2024年から運用が開始されている。これまで、NFRDでも非財務情報の開示については規定されていたが、対象が広がることになり日本企業もその対象だ。
CSRDでは、ESRS(European Sustainability Reporting Standards)が開示基準として定められている。各企業は、本基準の項目をマテリアリティ(重要性評価)から優先度を考慮して開示することが必要だ。しかし、ESRSの項目は全く新しい内容ではなく、GRIなどの既存の基準とも合致する部分がある。本稿では、ESRSの項目とGRIの項目を対照関係を示しながら、異なるポイントに特に焦点を絞ってを以下に説明していく。ぜひ、ESRS項目の理解を深めるのに活用されたい。
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執筆者紹介
竹内 愛子 (ESG Journal 専属ライター) 大手会計事務所にてサステナビリティ推進や統合報告書作成にかかわるアドバイザリー業務に従事を経て、WEBディレクションや企画・サステナビリティ関連記事の執筆に転身。アジアの国際関係学に関する修士号を取得、タイタマサート大学留学。専門はアジア地域での持続可能な発展に関する開発経済学。 |