NGOグリーンピースイースト、中国E-コマース大手7社の気候変動への取り組みを分析最新スコアを発表
1月6日、国際環境NGOグリーンピースの東アジア支部グリーンピース・イースト・アジアは、E-コマース大手7社の気候変動関連の方針と行動を分析した最新スコアを発表した。 対象企業は、アリババ、JD.com、Pinduoduo、Vipshop、Suning.com、NetEase、Xiaomi である。
アリババの最新の気候変動対策への取り組みは、JD.comを上回る結果となった。しかし、アリババがコミットしているのは、自社の事業におけるカーボンニュートラル(スコープ1および2の排出量)のみである。バリューチェーンにおけるスコープ3の排出量については、炭素強度を半分に削減するという弱い目標にとどまっている。
JD.comは比較的高スコアであった。これは子会社のJDロジスティクスの気候変動へのコミットメントなどによるものである。しかし、JD.comの気候変動への対応は限定的であり、グループ全体の低炭素化に向けた完全なコミットメントはなされていない。
Pinduoduoは、気候変動に対するコミットメントや情報開示で0点、これまでの行動やプラットフォーム管理でほぼ0点であった。PinduoduoとSuning.comは、その規模にもかかわらず、公式なチャネルを通じて関連情報を開示していない。
7社全体に共通して、サプライチェーンに関するコミットメントの不完全さ、行動の弱さ、情報開示の不十分さなど、サプライチェーンに対する説明責任の欠如が見られた。
報告書によると、7社のうち、気候変動対策に加えて第三者販売業者に対して環境関連の基準を設けている企業はない。これらの企業のオンラインマーケットプレイスでは、有害化学物質を含む製品や野生動物の違法取引など環境を破壊する製品の流通が横行している可能性がある。グリーンピースは、各ブランドに対し、この抜け穴を早急に修正するよう求めている。
【参照ページ】
(原文)JD.com falls behind Alibaba in Greenpeace’s China e-commerce ranking, while Pinduoduo sits in last place
(日本語訳)グリーンピースイースト、中国E-コマース大手7社を分析 最新ランキングを発表
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