Iberdrola、2030年までに発電所でのカーボンニュートラル達成を約束

 

11月14日、世界的なエネルギー・電力供給会社であるIberdrolaは、2030年までに発電所におけるカーボンニュートラル達成、2040年までにバリューチェーン全体でネット・ゼロを目指すなど、一連の新しい気候変動目標を発表した。

本目標は、COP27気候変動会議で発表された同社の新しい気候行動計画の一部をなすものである。

今回の新たなコミットメントは、Iberdrolaが発表した、再生可能エネルギーへの170億ユーロ(約2兆4,648億円)を含む2023年から2025年の間の470億ユーロ(約6兆8,145億円)の投資計画と、電力ネットワークへの270億ユーロ(約4兆円)の投資、2025年末までに再生可能エネルギー容量を5万2000MWに増強する目標に続くものである。今年初めには、今後10年間で1500億ユーロ(約21兆円)を投資し、再生可能エネルギー容量を3倍、ネットワーク資産を2倍にすることを目指すと発表している。

気候変動対策に加えて、Iberdrolaは生物多様性計画も発表し、施設のライフサイクルを通じて企業活動が自然に与える影響に取り組み、2030年までに種や生態系にプラスの影響を与えることを目標に掲げた。

【参照ページ】
We present the most ambitious Climate Action Plan for COP27

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る