サントリー、「環境目標2030」の改定を発表。原料生産における水使用効率の向上に取り組み
1月12日、サントリーグループは同社の「環境ビジョン2050」達成に向け「サントリー環境目標2030」の改定を発表した。
今回サントリーは「工場節水」「水源涵養」「原料生産」に関する目標を改定した。目標達成に向け、工場にて革新的な省水プロセス、循環利用、カスケード(多段階)利用プロセスなどの導入を通じて節水を進めるとしている。また水ストレスの高い流域の水課題に応じて水総使用量削減の必要性を検証するとともに、日本の「天然水の森」で得た知見を活かし、科学的アプローチによる水源涵養活動を展開していく。さらに、サプライヤーとの協働体制を構築し、原料生産における水使用効率の向上に努めていく。
加えて、温室効果ガス(GHG)についても目標が策定され、同社拠点でのGHG排出量の50%削減とバリューチェーン全体におけるGHG排出量の30%削減が定められた。
同グループは、水のサステナビリティをグローバルに推進する国際標準の権威ある機関「Alliance for Water Stewardship(AWS)」の認定を日本で唯一取得しており、昨年にはAWSのメンバーシップ企業となった。日本における水管理の啓発やネットワーク構築を推進するリーダーシップを担う企業として取り組みを進めている。さらに、国際組織「Science Based Target Network」による水の科学的な目標設定の手法策定に、世界3社のパイロット企業として日本から唯一選定され参画し、今後グローバルに採用される手法をグループの目標策定にも導入した。
同社はグローバルな社会課題の解決に向け、グループ一丸となってサステナビリティ経営に取り組んでいくとしている。
【参照ページ】
「サントリー環境目標2030」を改定¥