MUFG、サステナブルファイナンスフレームワークを発表

8月2日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、新たな「サステナブルファイナンスフレームワーク」を発表した。このフレームワークは、資本市場を通じてサステナビリティな環境と社会を促進するための取り組みの一環であり、2024年7月29日に国際的な第三者評価機関であるSustainalyticsからセカンドパーティオピニオンを取得している。

MUFGは、「より明るい未来を切り開く」という使命のもと、顧客や社会を含むステークホルダーが直面する課題の解決に努めている。2024年4月、MUFGは2030年までの社会およびサステナビリティ金融目標を従来の35兆円から100兆円に引き上げた。このフレームワークを通じて、MUFGはグリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンドなどの発行を通じてサステナビリティプロジェクトを支援し、銀行子会社の三菱UFJ銀行を通じてその資金を調達する計画だ。

このフレームワークは、国際資本市場協会(ICMA)が発表した「グリーンボンド原則2021」や「ソーシャルボンド原則2023」などの基準に準拠しており、融資市場協会(LMA)などが策定した「グリーンローン原則2023」や「ソーシャルローン原則2023」にも適合している。今後、MUFGはこのフレームワークの下で発行されるボンドやローンを通じて、サステナビリティな環境と社会の促進に寄与するプロジェクトを継続的に支援する。

【参照ページ】
(原文)MUFG Publishes Sustainable Finance Framework for its funding


関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る