金融庁、金融分野のAI活用で論点整理 生成AIの実装進展を反映

金融庁は「AIディスカッションペーパー(第1.1版)」を公表し、金融分野におけるAIの健全な利活用に向けた初期的な論点を整理した。本文書は、金融機関等に具体的な対応を求めるものではなく、AIのユースケース、課題認識、ガバナンス構築の取組事例、金融庁の今後の対応方針を示す位置づけである。
金融庁は2024年10月から11月にかけて、金融機関等130社を対象にAI活用実態を調査した。回答先の9割超が従来型AIまたは生成AIを何らか活用しており、OCR、情報検索、顧客対応、マーケティング、AML/CFT、与信審査、市場分析などで導入が進んでいる。
生成AIについては、文書要約、翻訳、校正、社内FAQ、システム開発支援など社内利用が中心である一方、コールセンター支援や顧客向けサービスへの活用も検討・導入が進みつつある。金融庁は、説明可能性、公平性、ハルシネーション、個人情報保護、サイバーセキュリティなどの課題を挙げつつ、リスクベース・アプローチの下で過度に萎縮せず、経営陣の主体的関与によるAI活用を期待している。
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