1月18日、AIガバナンス・アライアンス(AIGA)は、先進的な人工知能(AI)に関する3つの新しい報告書を発表した。これらの報告書は、生成的なAIガバナンス、AIの価値の創出、責任あるAIの開発と展開のためのフレームワークに焦点を当てている。
同アライアンスは、政府、企業、専門家を結集し、責任あるAI開発アプリケーション及びガバナンスを形成した上で、AI発展に向けた技術への公平な分配とアクセス向上を世界中で確保することをミッションとして掲げる。
AIは、グローバルな課題に対処する可能性を秘めている一方で、既存のデジタル・デバイドを拡大したり、新たなデバイドを生み出したりするリスクもはらんでいる。AI技術が急速なペースで進化し、先進国がAIイノベーションを活用しようと競争する中、発展途上国の数十億の人々が取り残されないようにするためには、デジタル・デバイドへの対応が急務となっている。
AIの開発と導入における国際協力と包括的アクセスについて、1つ目の報告書「Generative AI Governance: Resilient Governance and Regulation trackのShaping Our Collective Global Future」は、各国のアプローチを評価し、ジェネレーティブAIに関する主要な議論を取り上げ、分断を防ぐための国際的な協調と基準を提唱している。
「Unlocking Value from Generative AI: Guidance for Responsible Transformation」は、ジェネレーティブAIの責任ある導入に関するガイダンスを提供し、組織へのスケーラブルで責任ある統合のためのユースケースに基づく評価、マルチステークホルダー・ガバナンス、透明性のあるコミュニケーション、運用構造、価値に基づく変革管理を強調する。
さらに、最適化されたAIの開発と展開のために、新しい「Presidio AI Framework: Towards Safe Generative AI Models」も発表。本報告書は、責任共有と積極的なリスク管理の枠組みを構築することで、モデルのライフサイクルにおける標準化された視点の必要性に取り組んでいる。
AIGAはまた、ヘルスケアや教育などの主要分野におけるAIの利点を探求するためのリソースの動員も目指している。
【参照ページ】
(原文)AI Governance Alliance Calls for Inclusive Access to Advanced Artificial Intelligence
(日本語参考訳)AIガバナンス・アライアンス、責任あるAIの開発・活用で報告書発行