2月9日、Nestléは新しい農業科学を具体的な応用に結びつけ、最も有望な農業技術を特定するために、Nestlé農業科学研究所の設立を発表した。
この新しい研究所は、植物科学・酪農畜産・農業システム科学の分野に重点を置く。また社内外のパートナーとの密接な協力のもと、農業原材料の栄養的・感覚的品質と環境への影響を改善する科学的な解決策を評価し、組み合わせる。 研究所はスイスのローザンヌにある最新鋭の施設に拠点を置く予定だ。
同研究所は、農業科学におけるNestléの既存の仕事と専門知識を基盤としており、すでに重要なプログラムを実施している。例えば、植物科学の専門家は、Nestléの持続可能なココアとコーヒーの調達計画である「Nestlé Cocoa Plan」と「Nescafé Plan」に貢献しており、高収量で干ばつや病気に強いコーヒー品種などの科学的発見も行っている。また、外部パートナーとの協力により、酪農における排出量削減や再生可能な農業手法の開発や生物多様性と土壌の健全性の向上にも貢献する。
同研究所は、学術機関や研究機関・新興企業・業界パートナー・農家と密接に連携し、科学的根拠に基づく解決策を評価・開発し、当社のサプライチェーン全体で適応するとともに、農家の生活や収入に好影響を与えることを目指す。また、農産物の二酸化炭素排出量を削減するためのETHZとの研究プログラムなど、新規および既存のコラボレーションも進める。
Nestléは研究開発に年間17億スイスフラン(約2,120億円)を投資し、顧客と地球に優しい方法で農業技術を提供すると述べた。
【参照ページ】
(原文)Nestlé strengthens agricultural science expertise with new research institute
(日本語訳)Nestlé、新しい研究所を設立 農業科学の専門性を強化