GRESB、不動産向けサステナビリティ・データ・ソリューションを提供

3月19日、アムステルダムに拠点を置く、不動産や生活インフラのESGデータを提供するGRESBは不動産アセット・マネージャーと投資家に資産の持続可能性、回復力、効率性に関する実用的な知見を提供することを目的とした新しいツール群であるREALソリューションズの立ち上げを発表した。

本発表は、投資家や運用会社が資産のサステナビリティ性能を理解する段階から、それを改善するために行動を起こす段階へとシフトしたことを受けたもので、その結果、ESGデータの目的が、企業レベルの集約的な指標から、企業レベルのより詳細な知見へとシフトしている。

新たなツール群は、GRESBが毎年行っている不動産アセスメントを活用する。そこでは、戦略、リーダーシップ、方針とプロセス、リスク管理、資産ポートフォリオレベルでのパフォーマンスといった経営要素や、建物の設計・建設・回収段階におけるESG課題への取り組みなど開発要素などを測定する。

4月にリリースされる新ソリューションの第一弾は、REAL Benchmarksで、不動産ファンドマネジャーがポートフォリオのパフォーマンスに対する個々の資産の貢献度を分析するためのインタラクティブなダッシュボードで、資産のエネルギーや温室効果ガスのパフォーマンスに関する洞察も含まれる。

本ソリューションにより、ユーザは資産ごとのGRESBベンチマークや業界のパスウェイと資産パフォーマンスを比較し、ポートフォリオの遅れを特定することができる。その他の機能として、エネルギーと温室効果ガスのパフォーマンスを可視化する機能や、所在地、物件タイプ、年によってポートフォリオをフィルタリングする機能がある。

【参照ページ】
(原文)GRESB announces REAL Solutions, a pioneering suite of new tools to meet growing industry demand for granular asset insights
(日本語参考訳)GRESB、不動産向けサステナビリティ・データ・ソリューションを提供

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. TNFD開示の準備は万全?2025年の開示ポイントと追加対応を徹底解説

    2025-3-19

    TNFD開示の準備は万全?2025年の開示ポイントと追加対応を徹底解説(再掲)

    ※本記事は、2025年2月に発行した記事に「自然移行計画」の概要を追記・編集し再掲したものです。 …
  2. GXの全貌と実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    2025-3-18

    GXと実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    GX(グリーントランスフォーメーション)は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた日本政府の…
  3. 2025-3-17

    環境省、自然再生基本方針変更の閣議決定を発表

    2月28日、自然再生推進法第7条第3項に基づき、自然再生基本方針の変更が閣議決定された。また、令和…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る