8月30日、アジアインフラ投資銀行(AIIB)とブルームバーグ・フィランソロピーは、アジア全域におけるクリーンエネルギー導入のペースと規模を拡大し、資金動員を増やすために協力すると発表した。
世界排出量の主要な貢献国として、アジアの持続可能な発展はパリ協定の目標達成に不可欠である。2030年まで地域のエネルギー需要は年3%増加すると見込まれており、この需要をクリーンエネルギーで確実に満たすことは、国際的な気候変動目標を達成する上で極めて重要だ。本パートナーシップは、化石燃料から再生可能エネルギーへの移行を加速するために、障壁を減らし、リソースのギャップを埋め、気候変動資金のニーズを満たすために極めて重要である。
COP28とグローバル・ストックテイクに向けて、AIIBとブルームバーグ・フィランソロピーとのパートナーシップは、両行の資金と技術的リソースを活用し、世界中で再生可能エネルギーの導入を促進するための資金を動員することを目指している。AIIBとブルームバーグ・フィランソロピーは協力して以下の支援を行う。
- プロジェクトの準備と実施: AIIBとブルームバーグ・フィランソロピーは、アジアにおける再生可能エネルギー・プロジェクトの準備、開発、実施に必要な資金を共同で調達するためのリソースの投入を検討する。
- 革新的な資金調達メカニズム: AIIBとブルームバーグ・フィランソロピーは、Glasgow Financial Alliance for Net Zero (GFANZ)やUAE COP28議長国などの相互パートナーと協力し、アジアにおけるグリーンエネルギー移行投資に大規模な民間・機関投資家の資金を動員するため、MDBのバランスシートとフィランソロピーの資金を活用するブレンデッド・ファイナンスの仕組みを共同開発する。
- 知識交換と協力: AIIBとブルームバーグ・フィランソロピーは、独自のネットワークとプラットフォームを活用し、ベストプラクティスを推進し、ネット・ゼロへの移行を加速させるため、途上国における気候変動資金の拡大、民間資本の動員、能力の拡大をMDBに求める世界的な呼びかけを含め、相互の活動分野にわたるイニシアチブを紹介する。
本パートナーシップは、2030年までにすべての人にクリーンなエネルギー・アクセスを確保するというアントニオ・グテーレス国連事務総長の呼びかけを実現するため、地域横断的なグリーン・イニシアティブを支援し、ネット・ゼロへの実行可能な道筋を開発し、再生可能エネルギーの導入を加速するための両組織の継続的な活動を補完するものである。
【参照ページ】
(原文)Asian Infrastructure Investment Bank and Bloomberg Philanthropies Partner to advance Clean Energy Investment in Asia
(日本語参考訳)アジアインフラ投資銀行とブルームバーグ・フィランソロピーが提携、アジアにおけるクリーンエネルギー投資を促進