不平等・社会関連財務情報開示タスクフォース(TISFD)、活動開始

8月31日、不平等関連財務情報開示タスクフォース(TIFD)と、社会関連財務情報開示タスクフォース(TSFD) を準備してきた組織は、不平等と社会関連のリスク、機会、影響、依存関係に対処するためのタスクフォースを共同創設することを目的とした単一のイニシアティブに、その取り組みを正式に統合した。

暫定的な目的、範囲、アプローチ、ガバナンスは、添付の「目的ステートメント」にまとめられている。提案されているイニシアティブの暫定的な名称は、「不平等と社会関連財務開示に関するタスクフォース」(TISFD)である。

これまでの取り組みに参加した組織は、現在、多様で包括的なワーキング・グループを招集し、イニシアティブのガバナンス構造と今後の活動に情報を提供するグローバルな協議と共創のプロセスを設計し、管理することを使命としている。協議と共創のプロセスは2023年第4四半期に開始され、2024年前半にイニシアティブを発足させることを目指す。

作業部会が設立され次第、追って発表する予定である。TIFDは、アルゼンチン国際協力ネットワーク(RACI)、事前分配イニシアティブ(PDI)、ライツ・コ・ラボ、南部不平等研究センター(SCIS)、国連開発計画(UNDP)を含む暫定事務局が主導している。TSFD創設の提案は、「包摂的成長のためのビジネス(B4IG)」連合が、その戦略的パートナーであるOECDとともに始めたものである。統合タスクフォースの設立は、持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)、包括的資本主義のための協議会(CIC)、シフト、およびタスクフォースの長期的ビジョンと一致する特定の作業体系を追求している他の投資家や労働者に焦点を当てた組織によっても支持されている。

【参照ページ】
Taskforce on Inequality and Social-related Financial Disclosures (TISFD)

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-3-24

    CDP、ESRS報告基準との対照表を発表

    3月18日、欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)と国際的な非営利団体であるCDPは、欧州サステナ…
  2. 【新着】SBTiのネットゼロ基準の改訂案とは ?~ カーボンクレジットの扱いに明確な方針

    2025-3-21

    【新着】SBTiのネットゼロ基準の改訂案とは ?~ カーボンクレジットの扱いに明確な方針

    2025年3月19日、Science Based Targets initiative(SBTi)…
  3. TNFD開示の準備は万全?2025年の開示ポイントと追加対応を徹底解説

    2025-3-19

    TNFD開示の準備は万全?2025年の開示ポイントと追加対応を徹底解説(再掲)

    ※本記事は、2025年2月に発行した記事に「自然移行計画」の概要を追記・編集し再掲したものです。 …

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る