
6月26日、ノルウェー政府は、パリ協定の下で2035年に向けた新たな国が決定する貢献(NDC)を国連に提出した。新目標では、1990年比で温室効果ガス排出量を少なくとも70〜75%削減することを掲げており、これは同国のこれまでの気候政策からさらに前進するものとなっている。
ビェラン・エリクセン気候環境大臣は「本日、ノルウェーとしてパリ協定上の義務を果たし、極めて意欲的なNDCを提出できたことを誇りに思う」とコメントした。6月にはノルウェー議会がこの新たな目標を正式に採択しており、国としての強い気候変動対策へのコミットメントが改めて示された。
政府は、この目標をEUとの協調および国内の対策により達成する方針で、EUが国際的な気候政策の主要な推進役であることや、経済的なパートナーである点を強調した。エリクセン大臣は「EUと歩調を合わせることで、排出削減と雇用創出、将来のグリーン競争力の確保を同時に実現できる」と述べた。
あわせて、ノルウェーは2030年の目標も引き続き維持しており、いずれも同国の気候変動法に明記されている。政府はこれらの目標を通じて、2050年までに低排出社会への移行を本格的に進める構えだ。
(原文)Norway submits its new NDC under the Paris Agreement
(日本語参考訳)ノルウェーはパリ協定に基づく新たなNDCを提出した