Verizon、再生可能エネルギー開発プロジェクトに約1,500億円超のグリーンボンド資金を投資

Verizon、再生可能エネルギー開発プロジェクトに約1,500億円超のグリーンボンド資金を投資

2月19日、Verizon Communicationsは、2023年5月に発行した直近のグリーンボンドからの収益10億ドル(約1,506億円)を全額再生可能エネルギーへの投資に振り向け、同社のクリーンエネルギー目標を支援すると発表した。

Verizonのグリーンボンド・インパクト・レポートによると、2019年以来ベライゾンにとって5回目のグリーンボンドとなる同債券からの収入は、すべて再生可能エネルギー購入契約(REPA)に割り当てられる。イリノイ州、メイン州、ノースダコタ州、オハイオ州、ウェストバージニア州を含む5つの州で開発中の再生可能エネルギー・プロジェクトを支援し、約0.9GWの容量をカバーし、そのうち53%が太陽光発電、47%が風力発電となっている。

Verizonは、2025年までに年間総電力消費量の50%に相当する電力を再生可能エネルギーで賄うという目標を上回りそうであり、2030年までに再生可能エネルギー100%を達成するという目標を支援するため、開発中の新たな再生可能エネルギー・プロジェクトを引き続き特定していくと付け加えた。

Verizonは、合計約3.6ギガワット(GW)の再生可能エネルギー発電容量を想定し、27のREPAを締結している。グリーンボンド報告書によると、この再生可能エネルギープロジェクトにより、年間470万トン以上のGHG排出が回避され、15の州における風力・太陽光発電施設の新設を支援することが期待されている。

【参照ページ】
(原文)Verizon completes final allocation of its fifth $1 billion green bond
(日本語参考訳)ベライゾン、10億ドルのグリーンボンド第5弾の最終割当を完了

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る