AFR100、アフリカの地域主導の土地回復運動に20億ドルを動員

AFR100、アフリカの地域主導の土地回復運動に20億ドルを動員

11月2日、ルワンダ共和国のジャンヌ・ダルク・ムジャワマリヤ環境大臣、マラウイ共和国のナンシー・テンボ林業・天然資源大臣、ナイジェリア連邦共和国のモハマド・アブバカル農業・農村開発大臣は、COP26において、アフリカの地で開催されるCOP27までに、資金提供者は20億ドル(約2,200億円)をAFR100に投資しなければならないと発表した。

これを受けて、アフリカ開発銀行、ドイツ政府、地球環境ファシリティ、ベゾス・アース・ファンド、グローバル・エヴァー・グリーニング・アライアンス、緑の気候基金は、2026年までに土地の回復に大幅な投資を行う計画を発表し、2022年11月に開催されるCOP27までに20億ドルの投資可能な資金を動員するために、同業他社に参加を呼びかけている。

NGOや起業家、政府主導のプロジェクトに20億ドルを最初に投資することで、150億ドル(約1兆7千億円)の資金調達が可能になる。その結果、2026年までに2,000万ヘクタールの再生が可能となり、4,000万人に1,350億ドル(約15兆円)の利益をもたらすことができると考えられる。

これらの投資は、アフリカに根ざした強固な金融構造、土地を回復する人々への100万ドル(約1億円)規模の投資、綿密な技術支援、進捗状況を把握するための包括的なシステムと相まって、AFR100の第2フェーズのスタートとなる。32カ国がその復元複製のエンジンに加わり、2015年のCOP21以降、約1億2800万ヘクタールの復元を誓っている。

AFR100のこの新しいフェーズを地元の行動で始めるために、資金提供者のグループ(Bezos Earth Fund、One Tree Planted、Good Energies Foundation、DOEN Foundation、Lyda Hill Philanthropies、Facebook)は、初期投資を発表した。WRI、One Tree Planted、Realize Impactの3社は、アフリカの31カ国で3,200件以上の申請を受け、地域に根ざした非営利団体や地元企業に対し、5万ドル(約570万円)から50万ドル(約5700万円)の100件の助成金および融資を行う。

【参照ページ】
(原文)RELEASE: AFR100 ISSUES COP27 CHALLENGE TO MOBILIZE $2 BILLION FOR AFRICA’S LOCALLY LED LAND RESTORATION MOVEMENT
(日本語訳)AFR100、アフリカの地域主導の土地回復運動に20億ドルを動員するため、COP27チャレンジ実施

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る