BNY Mellon、担保交渉や意思決定にESG要素組み込むツールを提供

BNY Mellon、担保交渉や意思決定にESG要素組み込むツールを提供

世界的な投資会社であるBNYメロン社は、同社の電子担保スケジュール・マネージャー「RULE」に新たな機能を追加し、顧客の担保交渉や意思決定にESG要素を組み込むことを可能にしたことを発表した。

BNY Mellon社のRULEは、担保提供者と担保受領者が担保スケジュールを交渉し、各当事者がどの資産を担保として受け入れるかをリアルタイムに確定することができる。この新機能により、担保を受け取る側と提供する側は、特定のESG評価を受けた証券のみを担保として受け入れることに合意することができる。

ESG機能は、MSCI ESGレーティングをベースに、BNYメロン社のESGデータ分析プラットフォームを用いて、環境スコア、社会スコア、ガバナンススコアを付与し、それらを集約してAAAからCCCまでの最終的なESGレターレーティングを算出する。 BNYメロン社によると、今後、ESGデータアナリティクスのデータソースを増やしていく予定だ。

BNYメロン社のBrian Ruane氏は次のように述べている。

「今回の機能追加は、すでに担保スケジュールの交渉プロセスを一変させた実績のある技術であるRULEを、業界にとって非常に重要かつ話題性のある分野に拡大したものです。今回、ESGデータ・アナリティクスの機能を組み込むことで、お客様は、許容できる担保の交渉にESGの優先事項を持ち込むことができ、プラットフォームに全く新しい次元の有用性を加えることができます。」

【参照ページ】
(原文)Clients Embed ESG Principles into Collateral Management Leveraging BNY Mellon ESG Data Analytics
(日本語訳)BNY Mellon、担保交渉や意思決定にESG要素組み込むツールを提供

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る