FAIRR、食品大手60社の2022年版ESG格付公表

12月6日、Farm Animal Investment Risk and Return(FAIRR)は、食品大手60社を対象に実施した環境・社会・健康格付「Coller FAIRR Protein Producer Index」の2022年結果を公表した。

Coller FAIRR Protein Producer Indexは、世界最大の食肉、乳製品、養殖魚の生産者を対象とした、最も詳細な評価指標である。評価対象となる60社のランキングは、温室効果ガス排出量、森林破壊、食品の安全性など、環境、社会、ガバナンスに関連する基準におけるリスクと機会のスコアによって決定される。

Mowi は、Coller FAIRR Protein Producer Index により、4 年連続で最も持続可能なタンパク質生産者であると評価された。Mowiは、責任ある調達、動物福祉、環境の持続可能性などに関する確固たる方針により、設立以来、常に指数の上位を獲得している。

2022年版のレポートでは、主にサーモンなどの養殖企業が、陸上の動物性タンパク質生産企業より優れた業績を上げ続けていることが明らかになった。実際、Mowiと同じ養殖企業であるGrieg Seafood ASAとLerøy Seafood Group ASA(ともにノルウェーに本社を置く)がそれぞれ2位と4位にランクインし、上位4社に加わっている。

本指標は、金融機関が投資判断やエンゲージメント戦略に組み込めるよう、タンパク質セクターに関する最高水準のデータ、分析、トレンドを提供することを目的としており、企業ポリシーや情報開示が遅れているところに光を当て、世界のタンパク質市場のトレンドを積極的に形成している。また、フードチェーンにおける主要なサプライヤーが環境、社会、ガバナンス(ESG)リスクをどの程度管理しているかを評価する上で、投資家にとって重要な情報源となっている。

  1. 温室効果ガス排出量
  2. 森林伐採と生物多様性
  3. 水使用と水不足
  4. 廃棄物と汚染
  5. 抗生物質
  6. 労働条件
  7. 動物福祉
  8. 食品の安全性
  9. ガバナンス
  10. 持続可能なタンパク質

【参照ページ】
(原文)Coller FAIRR Protein Producer Index

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. GXの全貌と実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    2025-7-16

    GX/GX-ETSと実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    ※本記事は、2025年3月に発行した記事に最新のGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(…
  2. 2025-7-15

    ESGフロントライン:移行計画の“実行力”が企業価値を左右する時代へ

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-7-15

    ESRS開示項目66%削減案へEFRAGが草案公表。ダブルマテリアリティ評価も負担軽減

    7月、欧州のサステナビリティ報告基準を策定する欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、欧州サステ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る