3月20日、炭素会計のGreenlyは、シリーズB資金調達ラウンドで5,200万ドル(約80億円)を調達したと発表した。本資金は、同社の成長加速を支援し、企業が炭素排出量を測定・管理できるようにするソリューション群を強化することを目的としている。
アレクシス・ノルマン、マチュー・ヴェグレヴィル、アルノー・デルバックによって2019年に設立されたパリを拠点とするGreenlyは、中堅・中小企業を含む企業が排出量を監視・削減・報告できるようにすることを目的としたソリューションを提供している。同社のソリューションには、企業がSBTiなどのフレームワークに沿って脱炭素化の予算を立て、排出量を削減することを可能にするClimate Suite、社内の気候に関する専門知識の構築を支援するClimate Academy、IT部門がデータセンターレベルの排出量を削減することを支援するGreenly Cloud、サプライヤーが低炭素ロードマップに積極的に貢献することを保証するために購買ソフトウェアにプラグインするGreenly Sustainable Procurementなどがある。
同社によると、今回の資金調達は、EUのCSRDや米国証券取引委員会(SEC)による米国上場企業のGHG排出量報告義務化などの規制により、炭素会計・管理ソリューションの市場が「大規模な導入の準備が整いつつある」中で行われた。
【参照ページ】
(原文)Funding the future: Greenly secures $52M to drive carbon management
(日本語参考訳)炭素会計・管理スタートアップGreenly、80億円を調達