Renovare、埋立廃棄物を再生可能バイオ燃料に転換へ1200億円を調達

3月19日、持続可能燃料のスタートアップであるRenovare fuelsは、廃棄物から高度な再生可能バイオ燃料を生産するプロジェクトを支援するため、600万ポンド(1200億円)の資金調達を発表した。

2015年に設立されたイギリスに拠点を置くRenovare、家庭や産業からの生分解性廃棄物を高度な再生可能バイオ燃料に変換する技術を提供している。この技術は、埋立地の有機物から発生するガスを捕捉し、それを液体バイオ燃料に変換する。また、生成されたバイオ燃料は、ディーゼル、ガソリン、航空燃料の直接的な代替品として機能し、エンジンの改造を必要としないという利点も持つ。

Renovareによると、同社の先進的な再生可能バイオ燃料は、温室効果ガス排出量を97%削減できる。

新しい資金調達ラウンドの開始は、北アイルランドに新しい900万ポンド(1800億円)のバイオ燃料プラントを建設するというRenovareの発表に続くもので、プラントはネット・ゼロへの最大の障壁に直面している産業を支援するために、180万リットルの先進的な再生可能バイオ燃料を生産する予定だ。

Renovareは、2030年までにイギリスとヨーロッパ全域に多くの埋立地および嫌気性消化施設を持つことを目指していると述べた。

【参照ページ】
(原文)Sustainable fuels firm to raise £6m equity funding
(日本語参考訳)サステイナブル燃料会社、600万ポンドの株式資金調達へ

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る