Standard CharteredとDHL、SAFに共同投資

3月19日、ドイツの物流大手DHLはイギリス、Standard Chartered銀行と戦略的パートナーシップを結び、DHLの「GoGreen Plus」サービスを通じて持続可能な航空燃料(SAF)へ共同投資することを発表した。これによってスタンダード・チャータードは上流におけるロジスティクス排出量とカーボン・クレジットをバランシングさせることができる。

DHLの本サービスは、国際的に認知されている気候保護プロジェクトに投資し、輸送中に発生する排出量を相殺することで、気候変動に左右されない輸送オプションを荷送人に提供するもの。GoGreen Plusは、カーボン・インセットによる実質的な排出削減を提供することを目的としており、荷送人は従来の化石燃料をSAFなどのクリーンテクノロジーに置き換えることができる

Standard Charteredによると、本パートナーシップは、従来の航空燃料のライフサイクル排出量を最大80%軽減できるSAFの利用拡大をDHLに支援することで、サプライチェーンをより持続化可能なものにするために行う革新的な取り組みの一環である。Standard Charteredは最初の取り組みとして自社の関連排出量を1年以内に30%削減することを目指しており、25年以降も前年比7%の削減を見込んでいる。

【参照ページ】
(原文)
Scaling the use of sustainable aviation fuel: DHL Express and Standard Chartered announce strategic partnership
(日本語参考訳)持続可能な航空燃料の利用を拡大 DHL Expressとスタンダードチャータードが戦略的パートナーシップを締結

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-1-17

    ESGフロントライン:潮流を読む~NZBA脱退が加速、日本への影響と今後の対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025年の注目トレンド予測:サプライチェーンと保証制度が企業戦略の中心に

    2025-1-15

    2025年の注目トレンド予測:サプライチェーンと保証制度が企業戦略の中心に

    2025年は企業にとって「サステナビリティへの対応」の本番時期を迎える。EUのCSRD、国内ではS…
  3. 2025-1-10

    英ASA、ロイズ銀行の誤解を招く持続可能性広告を違反認定

    12月18日、英国広告基準局(ASA)は、ロイズ銀行の持続可能性をテーマにした広告4件について調査…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る