12月19日、世界的なエネルギー・電力供給会社であるIberdrolaは、水素開発会社ABEL Energyと共同で、11億ユーロ(約1,500億円)以上を投じてオーストラリアにグリーン水素およびグリーンメタノール製造プラントを建設する計画を発表した。
タスマニア州北部のベル・ベイに建設される本プロジェクトは、Iberdrolaが最近発表した、再生可能エネルギーへの転換を加速させ、オーストラリアでの発電能力を4GWに増強するために20~30億ユーロ(約2,800〜4,200億円)を投資するという公約に続くものである。
また、本プロジェクトを支援するオーストラリア政府は、2030年までに温室効果ガスを2005年比で43%削減し、2050年までにネット・ゼロを達成するなど、同国の排出量削減目標を初めて法律で定めた法案を最近可決している。
ベルベイ・パワーフューエルズ工場は、第1期開発で年間20万トン、第2期開発で30万トンのグリーンメタノールを生産し、世界最大級の工場となる予定だ。
本プラントで生産されるグリーンメタノールは、主に船舶用燃料として使用される。Iberdrolaによると、この燃料は、港湾における大気汚染の解消、海洋環境における油流出による環境災害の回避、化石燃料の使用により発生している温室効果ガスの削減などの大きなメリットがある。
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(原文)We will invest more than € 1.1 billion to build a green hydrogen plant in Australia