
1月15日、米国のアンモニア燃料のベンチャー企業Amogyは、ベンチャー資金調達ラウンドで5,600万ドル(約87億円)を調達したと発表した。これにより、設立以来の累計調達額は2億7,000万ドルを超えた。
今回の資金調達は、2024年9月にアンモニア動力で海上船を初めて航行させた実績に続くものである。それ以前の実証実験では、無人航空機、農業用トラクター、セミトラックをアンモニア動力化することにも成功している。同社のアンモニア動力システムは、アンモニアをその基本要素である水素と窒素に分解(クラッキング)し、その水素を燃料電池または水素エンジンに供給して高性能の電力を生成する仕組みである。この技術は、炭素排出ゼロの発電を実現する。
同社は、今回調達した資金を活用し、主に海運や固定式発電といった重要市場での技術商業化を加速させる。また、研究開発の強化や製造能力の拡充にも取り組む計画である。
今回のラウンドは、既存投資家であるAramco Venturesと新規投資家のSV Investmentが共同で主導し、Samsung Heavy Industries、BHP Ventures、Hanwha Investment & Securities、AFW Partners、Quantum Ventures Korea、Kibo Invest、Seoul IPなどの新規投資家が参加した。また、Temasek、MOL Switch、Yanmar Ventures、AP Ventures、Marunouchi Innovation Partnersなどの既存投資家も参加している。
【参照ページ】
(原文)Amogy Raises $56 Million to Bolster Commercialization of Pioneering Ammonia-to-Power Solutions
(日本語参考訳)アモジー、先駆的なアンモニア発電ソリューションの商業化強化に向け5,600万ドルを調達