AM Batteries、グリーンEVバッテリー技術で44億円を調達

12月4日、クリーンテック新興企業のAM Batteriesは、トヨタ・ベンチャーズが主導する資金調達ラウンドのシリーズBで3,000万ドル(約44億円)を調達したことを発表した。調達資金は、製造プロセスのCO2排出量とコストを削減する乾電池電極製造技術の商業化を加速させることを目的としている。

2016年に設立されたマサチューセッツ州に本拠を置くAM Batteriesは、電極製造工程における化学物質の量と全体的なCO2排出量を大幅に削減する技術を開発している。同社のドライバッテリー電極(DBE)プロセスは、電極の乾燥と溶媒回収の必要性をなくすことで、バッテリー電極を製造する工程数を削減する方法を採用しており、有害な溶媒の必要性をなくしながら、コスト、時間、エネルギーの削減を実現している。同社は、このソリューションがより環境に優しいバッテリーの商業化をサポートし、大量市場導入に向けてEVのコストを削減する最良の選択肢を模索するOEMやセルメーカーを支援すると述べている。

今回の資金調達ラウンドには、トヨタ・ベンチャーズに加え、戦略的投資家であるポルシェ・ベンチャーズと旭化成が参加し、RAキャピタル・マネジメント、プラネタリーヘルス、ウィルソン・ソンシーニ、インダストリー・ベンチャーズが金融投資を行った。本ラウンドには、Anzu Partners、TDK Ventures、Creative Ventures、Doral Energy-Tech Ventures、Foothill Ventures、Zeon Venturesなどの既存投資家も参加している。

【参照ページ】
(原文)AM Batteries Closes $30M Series B led by Toyota Ventures to Accelerate the Commercialization of its Dry Battery Electrode Technology
(日本語参考訳)スタートアップAM Batteries、グリーンEVバッテリー技術で44億円を調達

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. TNFD開示の準備は万全?2025年の開示ポイントと追加対応を徹底解説

    2025-3-19

    TNFD開示の準備は万全?2025年の開示ポイントと追加対応を徹底解説(再掲)

    ※本記事は、2025年2月に発行した記事に「自然移行計画」の概要を追記・編集し再掲したものです。 …
  2. GXの全貌と実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    2025-3-18

    GXと実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    GX(グリーントランスフォーメーション)は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた日本政府の…
  3. 2025-3-17

    環境省、自然再生基本方針変更の閣議決定を発表

    2月28日、自然再生推進法第7条第3項に基づき、自然再生基本方針の変更が閣議決定された。また、令和…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る