ILO、移民労働者のための賃金保護ガイダンスを発表

ILO、移民労働者のための賃金保護ガイダンスを発表

4月27日、国際労働機関(ILO)は移民労働者(外国人労働者)の賃金保護に関する新たなガイダンスを発行した。 移民労働者は、関連する国際労働基準を概説した賃金保護に関する新しいILOガイダンスの恩恵を受けることができる。

ガイダンス・ノートは、賃金の不払いや支払いの遅延など、移民労働者が直面する賃金関連の問題に焦点を当てている。ILO条約勧告適用専門家委員会(CEACR)によれば、これらは債務束縛や強制労働につながる可能性がある。

十分な賃金と適時支払いは、ディーセントワークと社会正義の確保に不可欠であり、労働者の日常生活に最も直接的かつ具体的な影響を与える。数え切れないほどの家族および地域社会が、移民労働者の親族からの送金に依存している。

移民労働者は、差別、外国人嫌悪、人種差別、不公正な採用プロセス、および労働・賃金関連の虐待の一因となりうる移民状況に基づく制限に直面することがある。賃金不払いの問題は、低賃金移民労働者、特に非正規雇用の労働者が最もよく訴える形態の一つである。

世界中の政府は、国際移住検討フォーラムの2022年進捗宣言でこの問題を認め、”帰還した移民の稼いだ賃金、給付、権利の回復を可能にするための国際協力の強化 “を約束した。

労働者が稼いだ賃金から期待される利益を受け取るためには、賃金は全額、予測可能でタイムリーな方法で支払われる必要がある。

【参照ページ】
(原文)ILO issues wage protection guidance for migrant workers
(日本語訳)ILO、移民労働者のための賃金保護ガイダンスを発表

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る