Nestlé、森林再生プロジェクトの透明性を高めるため、最先端の衛星技術を試験的に導入

 

4月27日、Nestléは、Airbusの新型衛星「Pléiades Neo」を試験的に導入することを発表した。同社は森林再生活動のモニタリングを行う最初の食品・飲料メーカーとなる。同社はまた、本技術から得られる非常に高解像度の画像を利用して、調達地域に植えた木が長期的に成長し続けることを確認する。

本アプローチにより、Nestléは、2050年のネット・ゼロ・エミッションの主要な柱である「グローバル森林再生プログラム」を通じて、大気から除去している炭素量を実証することが可能になる。

同社はまず、昨年から森林再生プロジェクトが行われているタイ南部のRanongとChumphonで本技術を適用する予定である。Pléiades Neo衛星は、Nestléがコーヒーを調達している農園にある15万本以上のシェードツリーを20年間にわたり監視する予定である。シェードツリーは、コーヒーの過度な日射しを防ぎ、長期的に収穫量と生産性を高めるとともに、大気中の炭素を除去する働きがある。Nestléは、この経験をもとに、この方法を世界の他の場所にも拡大するかどうかを決定する。

Nestléは、2016年からAirbusとEarthworm Starlingのソリューションを利用して、調達先付近の森林破壊のリスクを確認している。Pléiades Neoにより、Nestléはモニタリングサービスの規模を拡大し、同様のアプローチを景観の修復・再生に適用している。

【参照ページ】
(原文)Nestlé to pilot new cutting-edge satellite technology to drive transparency in its reforestation projects
(日本語訳)Nestlé、森林再生プロジェクトの透明性を高めるため、最先端の衛星技術を試験的に導入

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る