FRC、英国でのサステナビリティ保証の品質向上に向け新基準を公表

11月12日、英国財務報告評議会(FRC)は、サステナビリティ報告に対する保証業務の質と一貫性を高めるため、「国際サステナビリティ保証基準(UK)5000《サステナビリティ保証業務の一般要求事項》」を公表した。新基準は英国企業、投資家、保証提供者向けに、任意で使用できる国際整合的な保証基準を提供するものである。

ISSA(UK)5000は、国際監査・保証基準審議会(IAASB)が策定したグローバル基準を英国向けに反映したもので、FRCが国際的に整合した保証基準を支持し続けている姿勢を示す。基準は限定保証と合理的保証の双方に適用され、特定の専門職に依存しない包括的な要求事項を定めている。

英国における任意使用を想定したこの基準は、国際基準と整合しており、英国のサステナビリティ報告の信頼性を高めることで、投資判断の高度化やサステナブルファイナンス市場としての英国の魅力向上に寄与する。

FRCは、国際整合的な枠組み、監査・保証基準の一貫性、投資家にとって信頼できる情報供給の重要性を改めて強調している。

FRC規制基準部門エグゼクティブ・ディレクターのマーク・バビントン氏は、「ISSA(UK)5000の公表は、英国で一貫したサステナビリティ保証枠組みを確立する上で重要な一歩である。国際整合的な基準への取り組みを示すものであり、信頼性の高いサステナビリティ情報への需要に応えるものだ」と述べた。また、投資家信頼の向上を通じて、英国企業の資本アクセス効率や長期的な経済成長に貢献するとしている。

FRCは、企業、投資家、専門機関など幅広いステークホルダーから、本基準の任意導入に対し強い支持を得たとしている。

(原文)FRC takes steps to support quality and consistency in the assurance of sustainability reporting
(日本語参考訳)FRCは、持続可能性報告の保証における品質と一貫性をサポートするための措置を講じています。

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