Whirlpool、Engie との新VPPAにより米国事業における再生可能エネルギー100%達成へ

 

9月21日、大手家電メーカーのWhirlpoolは、2件目の風力発電による仮想電力購入契約(VPPA)を締結し、米国内の工場で使用する電力の100%を再生可能エネルギーで賄うことを発表した。

Whirlpoolは今年初め、Clearway Energyと最初のVPPAを締結し、テキサス州キャラハン郡にある同社の340メガワットの「Mesquite Sky」風力発電所から電力を調達することを発表している。エネルギー供給会社であるEngieとの新しいVPPAは、53MWの再生可能エネルギーに相当する。これは年間3万台の乗用車を道路から排除し、27,000世帯以上に電力を供給するのに十分な量となることを意味する。EngieとのVPPAは、2023年に本格的に稼働する。

Whirlpoolによると、本契約は、2030年のネット・ゼロ目標に向けた同社の進捗を加速させるのに役立つ。Whirlpoolは昨年、2030年のコミットメントを発表し、世界中の30以上の製造拠点と流通センターで、直接(スコープ1)および電力関連(スコープ2)のすべての排出量をネット・ゼロにすることを約束した。

【関連記事】米エネルギー省、主要企業・団体90社の2030年までの排出量半減を支援

目標達成のためにWhirlpoolが示した取り組みには、風力・太陽光パネルの設置や風力・太陽光発電所に出資する電力購入契約による再生可能エネルギー使用率100%への取り組みのほか、同社の工場や施設におけるエネルギー効率化プログラム、回避できない残りの排出量のオフセットなどがある。

【参照ページ】
(原文)Whirlpool Corporation to reach 100 percent renewable electricity for U.S. plant operations
(日本語訳)Whirlpool、Engie との新VPPAにより米国事業における再生可能エネルギー100%達成へ

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-9-11

    ESMA、第2回リスク監視報告書を発表し、ESG投資の減速を指摘

    8月29日、欧州証券市場監督局(ESMA)は2024年の第2回リスク監視報告書を発表した。同報告書…
  2. 2024-9-11

    Microsoft、EDPRと20年間の再生可能エネルギー購入契約を締結

    8月26日、再生可能エネルギー生産会社のEDP Renewables(EDPR)は、Microso…
  3. 2024-9-11

    気候技術企業のCarbon Caputure、DACプロジェクトの一時停止を発表

    8月30日、気候技術企業のCarbon Caputureは、新たに声明を発表し、現在の同社の計画に…
ページ上部へ戻る