8月22日、世界的なオルタナティブ資産およびプライベートエクイティ投資家であるKKRは、オルタナティブ資産運用ソリューションプロバイダーのGCM Grosvenorの参加を得て、再生可能エネルギー開発企業であるArevia Powerへの大規模なストラクチャード投資を行ったことを発表した。
本投資による収益は、Areviaによる米国全域での太陽光および風力発電プロジェクトの開発を支援する予定だ。
Mark BoyadjianとRicardo Grafによって2015年に設立されたAreviaは、再生可能エネルギープロジェクトのライフサイクルを通じて起案、許可、管理を行い、市場調査や立地の特定から蓄電池、融資、建設、電力購入契約などの活動を展開している。
今回の取引は、KKRにとってエネルギー転換に焦点を当てた一連の動きの中で最新のものとなる。最近の16億ユーロ(約2,200億円)での再生可能エネルギー生産者Albiomaの買収や、アジアに焦点を当てた再生可能エネルギー投資プラットフォームであるAster Renewable Energyの立ち上げなどがその例だ。2011年以降、KKRとその子会社は150億ドル(約2兆円)以上の株式を投入して再生可能エネルギー資産に投資しており、その発電容量は23GW以上に達している。
【関連記事】KKR、フランスの再生可能エネルギー事業者アルビオマ社を約2,200億円で買収
KKR、アジアで再生可能エネルギー投資プラットフォームを立ち上げ
Areviaは、今回の出資に加え、全米のクリーンエネルギー・ポートフォリオについて、責任ある請負業者方針を実行したことを発表した。本方針は、業務上の健康と安全、公正な賃金と福利厚生、将来の労働力育成に取り組み、高い技能を持つ労働力の確保を促進するものだ。
【参考ページ】
(原文)KKR Leads Investment in Arevia Power
(日本語訳)KKRがArevia Power社への投資を主導