Nordea、気候変動に配慮した初のサステナビリティ・リンク・ローンを発行

Nordea、気候変動に配慮した初のサステナビリティ・リンク・ローンを発行

9月14日、北欧の金融サービス会社であるNordeaは、41億ノルウェークローネ(約570億円)の債券の発行を発表した。この種の債券としては初めて、調達資金をサステナビリティ・リンク・ローンに限定して充当するものだ。

サステナビリティ・リンク・ローンは、持続可能な金融の中でも最も急速に成長している分野の一つで、発行体の特定のサステナビリティ目標の達成度に連動した利払いなどの特性を備えている。Nordeaによると、グリーンボンド等では、調達した資金を特定のグリーンプロジェクトにしか充当できないのに対し、サステナビリティ・リンク・ローンは、調達資金を一般企業の目的に柔軟に使用できるため、企業の関心が高まっているという。

Nordeaの新債券は、グリーンボンドと同様のフレームワークで発行され、資金使途の適格性が概説されている。同フレームワークによると、債券発行による資金は、気候変動対策に貢献し、外部の審査員によって「重要」かつ「野心的」とみなされ、サステナビリティボンド原則に沿った主要パフォーマンス指標を持つサステナビリティリンクローンの融資や借り換えに使用できる。

Nordeaは、「グリーン」とはみなされないが、サステナビリティ目標と強いつながりを持つ「移行資産」に対応するために、このフレームワークを開発した。

【参照ページ】
(原文)Nordea issues innovative bond to fund sustainability-linked loans
(日本語訳)Nordea、気候変動に配慮した初のサステナビリティ・リンク・ローンを発行

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る