トラックメーカーScania、サプライチェーンの脱炭素化を目指し2030年の目標を設定

トラックメーカーScania、サプライチェーンの脱炭素化を目指し2030年の目標を設定

9月16日、スウェーデンに拠点を置くトラック・バスメーカーのScaniaは、2030年までにサプライチェーンを脱炭素化するという新たな目標と、最も一般的な生産材料とバッテリーから排出源を排除する戦略の策定を発表した。

本戦略と2030年目標は、まずScaniaの生産拠点の大半を占めるヨーロッパでの生産を対象とする。その後、中国とラテンアメリカでの生産も含めるよう拡張する予定だ。

Scaniaは、2020年にSBTi(Science Based Target initiative)によって承認された科学的根拠に基づく気候目標を持つ初の大型車メーカーとなり、2025年までにスコープ1および2のCO2排出量を2015年比で50%削減する目標や、同日までに自社製品の炭素強度を20%削減する目標を掲げている。今年初めには、役員に対する上級役員報酬を、気候変動目標に対する会社の業績と連動させた。

同社は、主要な生産材の排出源を概説し、電池・鉄鋼・アルミニウム・鋳鉄で約80%を占めていることを明らかにした。同社は、2030年までに生産に占めるグリーンバッテリー、グリーンスチール、グリーンアルミニウム、グリーン鋳鉄の割合を100%とすることを目指しているという。

【参照ページ】
(原文)Scania to decarbonise its supply chain by 2030
(日本語訳)トラックメーカーScania、サプライチェーンの脱炭素化を目指し2030年の目標を設定

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る