Green Impact Exchange、新CPOを任命 製品戦略を強化

12月3日、Green Impact Exchange(GIX)は、Maria Mähl氏をChief Product Officer(CPO)兼エグゼクティブ・バイスプレジデントに任命したと発表した。GIXは米国のサステナブル投資専用の証券取引所である。Mähl氏はCEO Daniel Labovitz氏の直属として、GIXの経営陣に加わる。
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Mähl氏は過去15年間、サステナビリティ移行やグロース企業のスケールアップに注力してきた経営者で、これまで4社のスタートアップを立ち上げ、資金調達からIPOまで導いた実績を持つ。専門領域はアセットマネジメント、サステナブルファイナンス、気候移行、規制開示基準、フィンテック、カーボン市場、ブロックチェーン、AI活用のプロダクト開発など多岐にわたる。
GIXでは、カーボンクレジットの規制対象上場商品、ブロックチェーンを活用したトークン化資産を伝統的市場構造に統合するデジタルプラットフォーム、資産運用会社向けのGreen Economy Index、環境コミットメントの高い企業向け上場区分など、複数のプロダクト群の開発・運営を統括する役割を担う。
直近ではESG BookでPartner兼Head of ESG Solutions USAを務め、同社をAPIベースのグローバルSaaS企業へと成長させ、金融機関や企業に対してCSRDやISSBなど複雑な開示基準に対応したデータ・分析ソリューションを提供してきた。また、Arabesque AI Asset Managementやクリントン・グローバル・イニシアチブでも要職を歴任し、国連機関、政府、国際組織、VC向けの助言も行ってきた。スウェーデンの「最も影響力のある女性」や「サステナビリティ分野で最も影響力のある人物101」に選出されている。
GIXは、3兆ドル規模に拡大するサステナビリティ経済を対象とした初の全米証券取引所であり、カーボンクレジットの上場商品やトークン化資産の市場統合、Green Economy Index、環境コミットメント企業向け上場区分といった相互補完的なサービスを提供している。これらにより、透明性と信頼性を備えたサステナブル金融市場の確立を目指している。
(原文)New Faces at GIX – Welcome Maria Mähl
(日本語参考訳)GIXの新顔 – マリア・メルさんを歓迎します

