STX Group、企業のスコープ2削減を支援 「STX Climate Tech」プラットフォームを公開

12月3日、オランダ・アムステルダム発。STX Groupは、環境コモディティ取引とクライメートファイナンスを手がける企業として、「STX Climate Tech」プラットフォームの提供開始を発表した。同プラットフォームは、企業によるスコープ2排出削減のための重要な手段である環境コモディティの調達と管理を簡素化するために設計されたものだ。初期段階ではエネルギー属性証書(EAC)が対象で、2026年に追加商品を導入する予定である。

デジタル化は取引業務の効率化に不可欠であり、新プラットフォームは環境コモディティの調達、ポートフォリオ管理、コンプライアンス対応を一元化する安全で直感的な仕組みを提供する。企業はRE100やCDPといった国際的枠組みに沿ってスコープ2削減を進めることができ、データの正確性と透明性も確保される。

STX GroupのマネージングパートナーであるJens Schumacher氏は、世界的にスコープ2削減が進んだことで新たな課題が生まれており、単一のプラットフォームによる包括的管理が求められていると述べた。さらに、同社は将来的にスコープ3排出のサプライチェーン管理機能も組み込み、クライアントの脱炭素化全体を支える基盤とする意向を示した。

プラットフォームはすでにEACを取引する全企業クライアントに提供されており、2026年初頭には追加の環境コモディティを統合し、スコープ1排出管理も単一基盤で扱えるようにする計画である。

STX Climate Techは、100種類以上のコモディティ(EAC、カーボン、バイオ燃料、再生可能ガス)を扱うグローバルな事業基盤と、25年以上の排出量価格化の専門性を土台としている。STX GroupはFY25に410TWh超のEACを取引しており、今回の発表は企業規模を問わず環境市場へのアクセスを提供するというビジョンに向けた重要な一歩となる。

(原文)STX Group launches its climate tech platform to drive corporate decarbonization
(日本語参考訳)STXグループ、企業の脱炭素化を推進する気候技術プラットフォームを立ち上げ

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