9月9日、ESG重視型グローバル・ベンチャー・キャピタル・ファンドのMPower Partners Fund(MPower)と経営コンサルティングファームのボストン・コンサルティング・グループ (BCG)は、「ESG×スタートアップ レポート:国内スタートアップの現状と、国内外の先進事例に基づいたESGへの取り組み意義/方法」を発表した。
本レポートでは、スタートアップがよりスムーズにESGへの取り組みを実践できるよう、国内スタートアップ50社に対する調査をもとに、ESGへの取り組みで実感する効果やボトルネック、さらには領域ごとの具体的な取り組み実態を定量的に整理している。さらに国内外の先進的なスタートアップ10社へのインタビューから、ESG関連施策を実践する3つの意義と7つのポイントをまとめている。
ESGの検討や取り組みにおける7つのポイントは以下の通り。
- ESGを自社戦略の一部にする
- 自分たちが大切にしたい価値観を従業員の評価や採用条件に組み込む
- 柔軟なガバナンス体制を備える
- 多様な人材が能力を発揮できる環境を整える
- リスクを軽減し、リスクの芽にすばやく対処できる仕組みを作る
- 自社の現状を定量的に把握して課題を洗い出す
- 「今できること」から始める
また、スタートアップがESGに取り組む3つの意義として、以下を挙げている。
- VC(ベンチャーキャピタル)の投資要件としてESGの重要性が増しており、今後の資金調達が有利に
- 消費者の意識や企業への社会的要請の高まりを受け、売上が(短中期的に)増加
- ESGの取り組みによって成長を阻むリスクを回避できるため、成長が(中長期的に)持続
本レポートでは、その他各ポイントにおける先進事例や具体的なアクション案についてまとめている。