12月10日、環境省と国立環境研究所は、2020年度の国内の温室効果ガス排出量(速報値)を発表した。2020年度の温室効果ガスの総排出量は11億4,900万トン(二酸化炭素換算)で、前年度比5.1%減(2013年度比18.4%減、2005年度比16.8%減)であった。
今回の速報値は国内の温室効果ガス排出量の算定を始めた1990年度以降最小となった。部門別でみると、産業部門が前年度比で8・3%(3200万トン)、運輸部門が同10・2%(2100万トン)減少した。一方で家庭部門のCO2排出量に関しては、前年度から4.9%増となる1億6700万トンとなった。これは新型コロナウイルスのパンデミックによって在宅する人が増加したためと考えられている。