非食品用途PETから飲料用ペットボトルへ再生、国内初の取り組み

4月21日、アサヒ飲料株式会社、キリンホールディングス株式会社、株式会社JEPLAN、TDK株式会社、株式会社村田製作所、花王株式会社、株式会社ファンケル、キリンビバレッジ株式会社、ペットリファインテクノロジー株式会社の9社は、非食品用途PETを原料とするケミカルリサイクル(CR)により飲料用ペットボトルを再生する国内初の取り組みを開始した。
本プロジェクトは、これまでリサイクルが難しかった工業用フィルム、化粧品ボトル、自動販売機用商品サンプルなどを回収・再生することで、プラスチック資源循環の拡大を図るもの。工業用フィルムはTDKと村田製作所、化粧品ボトルは花王とファンケル、自販機サンプルはキリンビバレッジが供給し、ペットリファインテクノロジーがCRを実施する。
再生されたPET樹脂は各社で品質評価後、製品化が進められる。キリンビバレッジは4月から飲料用ペットボトルに、花王は5月から化粧品ボトルに採用を開始。アサヒ飲料は10月以降、ファンケルも採用を検討している。
今回の取り組みは、JEPLANのCR技術とキリンの食品容器向け安全性評価手法を組み合わせて実現。各社は今後も連携し、使用済みプラスチックの有効活用とGHG排出量削減を目指す。
(原文)業界を超えた連携でケミカルリサイクルの原料を非食品用途PETへ拡大国内初飲料用ペットボトル以外のPET樹脂から飲料用ペットボトルへ再生