
8月1日、英国大手銀行バークレイズは、ネット・ゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)からの離脱を発表した。世界的な大手銀行の相次ぐ脱退により、NZBAのメンバーシップがネット・ゼロ移行支援に十分な体制を維持できなくなったことが理由だ。
バークレイズは、2050年までにネット・ゼロ銀行となる目標に変わりはなく、引き続き1兆ドルのサステナビリティおよびトランジション・ファイナンス動員目標を掲げるとした。融資先企業の排出削減目標(ファイナンスト・エミッション)も継続し、クライアントの移行支援や気候テクノロジーの拡大に取り組む姿勢を強調している。
エネルギー安全保障を確保しつつ、脱炭素への移行を商機と捉えるバークレイズは、2024年にサステナビリティおよびトランジション関連事業で約5億ポンド(約1,020億円)の収益を上げた。同行は、脱退後もクライアントと連携しながら移行支援を継続し、気候関連ビジネスを成長させる方針である。
(原文)Statement on the Net Zero Banking Alliance
(日本語参考訳)ネットゼロバンキングアライアンスに関する声明