OECD、持続可能なプラスチック設計に関わるガイダンスを発行

12月7日、経済協力開発機構(OECD)は、プラスチック素材の設計プロセスでのサステナビリティの在り方をまとめたガイダンス「持続可能なプラスチックを使用した設計に関する化学物質の視点 – 目標、考察、トレードオフ」を発行した。

本ガイダンスは、2018年にOECDが発表した「化学物質の観点からの持続可能なプラスチックの考慮と基準」に基づいており、持続可能な設計目標、ライフサイクルの考慮事項、ライフサイクル段階間のトレードオフを明らかにし、化学物質の観点から持続可能なプラスチックを選択する統合的なアプローチを提示している。持続可能なプラスチック製品の作成に関する課題は、持続可能な材料の選択だけでなく、製品が循環するシステム全体を中心に展開される。

本ガイダンスでは、原材料調達、製造、製品使用、廃棄の各段階における検討事項を詳述している。また、プラスチックの選択プロセスにおいて、資源効率の最大化、危険と汚染の排除と最小化、ライフサイクル思考による総合的なシステム設計といった一連の原則に基づき、持続可能な設計目標を設定する必要性を強調している。

ガイダンスとともに提供されたケーススタディでは、プラスチック包装材(ビスケット包装材、洗剤ボトル)と建設資材(床材、断熱材)に焦点が当てられた。

【参照ページ】
(参考記事)OECD Offers Design Guidance for Sustainable Plastic Products
(日本語訳)OECD、持続可能なプラスチック製品の設計ガイダンスを提供

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-9-11

    ESMA、第2回リスク監視報告書を発表し、ESG投資の減速を指摘

    8月29日、欧州証券市場監督局(ESMA)は2024年の第2回リスク監視報告書を発表した。同報告書…
  2. 2024-9-11

    Microsoft、EDPRと20年間の再生可能エネルギー購入契約を締結

    8月26日、再生可能エネルギー生産会社のEDP Renewables(EDPR)は、Microso…
  3. 2024-9-11

    気候技術企業のCarbon Caputure、DACプロジェクトの一時停止を発表

    8月30日、気候技術企業のCarbon Caputureは、新たに声明を発表し、現在の同社の計画に…
ページ上部へ戻る