資産運用会社Oaktree、ポートフォリオのGHG排出量を測定・報告することを約束

資産運用会社Oaktree、ポートフォリオのGHG排出量を測定・報告することを約束

6月22日、オルタナティブ投資に特化したグローバルな資産運用会社であるOaktree(オークツリー)は、Partnership for Carbon Accounting Financials(PCAF)に参加し、ポートフォリオの温室効果ガス(GHG)排出量を測定・開示することを約束したと発表した。

PCAFは、金融機関のグローバルなパートナーシップで、融資や投資に伴う温室効果ガス(GHG)排出量を評価・開示するための調和的なアプローチの開発・実施をミッションとして、2019年に発足した。同組織は発足以来、急速な成長を遂げ、280の署名機関に達し、75兆ドル以上(1京円)の金融資産を代表している。

2020年11月、PCAFは「金融業界のためのグローバルGHG会計報告基準」を発表した。これは、銀行、資産運用会社、資産所有者が融資や投資ポートフォリオによるGHG排出の影響を測定・報告するための、標準的で堅牢かつ明確な方法を提供するために策定されたものだ。PCAFによると、この基準は、融資による排出量を測定・報告するための世界的に最も広く使われている唯一の方法となり、最近、気候関連財務開示タスクフォース(TCFD)の金融サービス向け気候開示勧告に正式に組み込まれた。

PCAFの署名企業として、オークツリーは3年以内にポートフォリオのGHG排出量を測定し報告することを約束し、他のメンバーと協力してこれらの指標の信頼性を高め、金融機関の排出量目標設定戦略を定義する予定だ。

【参照ページ】
(原文)Oaktree Joins Industry-Led Carbon Accounting Initiative PCAF

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る