BBVA、2025年にサステナブル事業で1340億ユーロを実行 前年比44%増、年間過去最高を更新

2月25日、スペインの大手銀行BBVAは、2025年にサステナブル関連事業で1340億ユーロを実行したと発表した。これは前年比44%増で、同社にとって年間ベースで過去最高額となる。同行は2025年から2029年の5年間で計7000億ユーロを動員する新目標を掲げており、その初年度から大きな伸びを示した。
2025年に実行した資金のうち、77%は気候変動対策や自然資本に関連する分野に充てられた。具体的には、再生可能エネルギー、水資源の効率的利用、農業、循環型経済などが含まれる。残る23%は社会分野で、社会・教育・医療インフラの整備、起業家やスタートアップ支援、金融包摂の推進などに投じられた。
Javier Rodríguez Solerグローバル・サステナビリティおよびCIB(コーポレート&インベストメントバンキング)責任者は、「2025年の新記録は、サステナビリティがBBVAにとって成長の原動力であり、新市場の開拓と顧客獲得の戦略的レバーであることを示している」と述べ、専門性の高い商品・サービスの提供を通じて社会的インパクトを創出していると強調した。
事業部門別では、CIB部門が680億ユーロを実行し、前年から34%増加した。このうち490億ユーロはエネルギーやモビリティ分野を中心とした融資やトランザクションバンキングに充てられた。再生可能エネルギー(主に太陽光・風力)関連のプロジェクトファイナンスでは約40億ユーロを実行し、米国や欧州での大型案件に約30億ユーロを供給した。さらに、バイオ燃料や炭素回収・貯留(CCS)、バッテリー・ギガファクトリーへの融資など、クリーンテック分野に約5億ユーロを投じた。水処理や水供給など自然資本関連プロジェクトも含まれる。
資本市場分野では90億ユーロを実行し、グリーンボンドやサステナブルボンドの環境部分、環境指標連動債の引受を手がけたほか、EU排出量取引制度(ETS)に基づく排出枠の取得にも関与した。欧州とメキシコの顧客による債券発行が特に活発だったという。
商業銀行部門は500億ユーロを実行し、前年比49%増となった。約370億ユーロが気候変動対策関連の融資で、農業や建設分野向けソリューションは前年から43%増加した。企業向けにはエネルギー効率向上、持続可能なモビリティへの移行、水資源管理、循環型経済、アグリフード分野の近代化などを支援している。顧客向けの炭素フットプリント計算ツールなど、データ分析を活用したコンサルティング機能も強化した。
リテール部門は150億ユーロを実行し、前年比93%増と大幅に拡大した。スペインやトルコを中心に、起業家や零細企業向け融資が90億ユーロに達したほか、電気自動車・ハイブリッド車購入向け融資が20億ユーロ超、省エネ性能の高い住宅向け融資が10億ユーロに上った。
同行は2018年から2025年までに3000億ユーロを動員する目標を掲げていたが、これを2024年に1年前倒しで達成。新たに設定した7000億ユーロ目標は、より短い5年間で従来の倍以上を目指す意欲的な計画となる。BBVAは、気候変動、自然資本、社会的機会の3本柱を軸に、サステナビリティを中核的な成長戦略として位置づけている。
(原文)BBVA Channels €134 Billion in Sustainable Business in 2025 (+44 percent), a New Annual Record
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