Visa、アジア太平洋地域のカード会員向けにサステナビリティ機能スイートを提供開始

Visa、アジア太平洋地域のカード会員向けにサステナビリティ機能スイートを提供開始

8月3日、グローバルな決済テクノロジー企業であるVisaは、アジア太平洋地域におけるVisa Eco Benefitsを開始した。本決済サービスは、対象地域のVisaカード会員向けに、日々の支出が環境に与える影響をより理解し対処するための、サステナビリティに焦点を当てた一連の機能を提供する。

Visaは2021年にEco Benefitsパッケージを導入し、当初はヨーロッパで利用可能だった。

【関連記事】Visa、カード会員向けのサステナビリティ機能・特典を導入

今回のアジア太平洋地域への展開は、同社の「Climate Positive」になるという誓約を受けたもので、自社のフットプリントを超えて、持続可能な商取引と低炭素経済への移行を支援する取り組みを開始する予定だ。

本展開は、アジア太平洋地域の消費者がサステナビリティに焦点を当てたソリューションを強く求めている中で実現した。VisaとYouGovの新しい調査によると、対象地域の消費者の66%が環境に優しい決済ソリューションを期待しており、半数以上が、自身の支出による二酸化炭素排出量を把握できる商品やサービスを利用するために銀行を変更すると回答している。

Eco Benefitsには、グローバルなペイメント・イノベーション企業である Verrencyが提供する洞察に基づくカーボン・フットプリント計算機が含まれている。カード会員は自分の支出による推定カーボン・フットプリントを理解できるほか、森林やクリーンエネルギーのような分野のプロジェクトでカーボン・フットプリントを相殺する機能も提供される。また、カード利用時に環境団体へのチャリティ寄付や、持続可能な消費に関する個別教育へのアクセスなどの機能も備えている。Visaはまた、物理的な決済カードに持続可能な素材を使用するとも述べている。

【参照ページ】
(原文)Visa launching eco-friendly payment solutions in Asia Pacific
(日本語訳)Visa、アジア太平洋地域のカード会員向けにサステナビリティ機能スイートを提供開始

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る