HSBC AM、SP Mobilityに投資しシンガポールのEV充電ネットワーク拡大支援
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2月11日、HSBC Asset Management(HSBC AM)は、同社のエネルギー転換インフラチーム(ETI)が、シンガポールのEV充電インフラ企業であるSP Mobilityに投資したことを発表した。SP Mobilityは、2018年からシンガポールでEV充電インフラの開発を牽引しており、現在、同国最大の高速EV充電ネットワークを運営している。シンガポールでは、2024年に新車登録された車のうち3分の1以上がEVであり、同国は東南アジアで最も高いEV普及率を誇る。
この投資は、HSBC AMとSP Mobilityの戦略的パートナーシップを意味している。両社は、SP MobilityのEV充電ネットワークを拡充し、EVドライバーへのサービス向上を目指す。この協力により、HSBC AMの転換インフラに関する経験を活かし、SP MobilityのEV充電ソリューションの成長を加速するための機会を模索する。
HSBC AMの投資は、SP MobilityがEV充電インフラのスケールアップを進め、公共および民間セクターとの協力を通じてグリーン電化を促進することを支援する。2024年には、SP Mobilityはシンガポールの医療機関、SingHealthとの提携により、300台のEV充電ポイントの設置を進め、シンガポールの公共医療機関で最大の展開を実現した。また、シンガポールでEV船を手掛けるPyxisとの提携でEV船の充電、EV充電を提供するEV Connectionと共にマレーシアでの越境協力にも取り組んでいる。
この投資は、HSBC AMが展開するアジア太平洋地域を中心とした中堅市場向けのエネルギー転換インフラ戦略に基づく2番目のポートフォリオ企業であり、前回は東京に本社を構える再生可能エネルギー企業Tekoma Energy株式会社への投資が行われている。