ユナイテッド航空、米航空会社で初、機内インテリアに点字を導入 

7月27日、ユナイテッド航空は、米航空会社として初めて航空機の内装に点字を追加し、視覚障害者が列番号、座席指定、化粧室の位置を単独で識別できるようにした。運輸省によると、2019年には約2,700万人の障害者が飛行機を利用している。

ユナイテッド航空は現在、約12機の航空機に個々の列と座席番号、化粧室内外の点字表示を装備している。ユナイテッド航空は、2026年末までに主要路線の全航空機に点字を装備する予定である。

点字の追加に加え、ユナイテッド航空は全米盲人連合(NFB)、米国盲人協会(ACB)、その他の障害者支援団体と協力し、盛り上がった文字、数字、矢印など、機内の至る所で他の触覚ナビゲーション補助具の使用を検討している。

ユナイテッド航空は、8年連続で「障害を持つ人をインクルージョン(包摂)するために最も働きがいのある会社」に認定され、米国障害者協会とDisability:INの共同イニシアティブである、障害者のインクルージョンを推進するためのベンチマークツール「Disability Equality Index」で最高得点を獲得した。

同社は、モバイルアプリ上でも、色彩コントラストの強調、グラフィック間のスペース拡張、情報の表示順序の変更等、VoiceOverやTalkBackの導入を含め、視覚障害者が使いやすいよう改修している。また、座席のエンターテイメント画面でも、様々なアクセシブル機能を搭載している。

【参照ページ】
(原文)United Becomes First U.S. Airline to Add Braille to Aircraft Cabin Interiors
(日本語訳)ユナイテッド航空、機内インテリアに点字を導入。米航空会社初

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-12-11

    ユニリーバがNufarmとサステナブルなオイルの生産を加速

    11月26日、ユニリーバはオーストラリアの化学メーカーであるNufarmとのパートナーシップを発表…
  2. SSBJ基準案へのFAQ解説:サステナビリティ開示準備ガイド

    2024-12-10

    SSBJ基準案へのFAQ解説:サステナビリティ開示準備ガイド

    SSBJが新基準案を発表し(2024年3月)、企業のサステナビリティに関連する情報開示の制度化が進…
  3. 2024-12-6

    金融庁、「記述情報の開示の好事例集2024(第1弾)」を発表:サステナビリティに関する開示を強化

    11月8日、金融庁は「記述情報の開示の好事例集2024(第1弾)」を公表した。本事例集は、企業がサ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る